自社生産だからこそ、できる商品がある。
型紙、裁断、縫製、仕上げまでを一貫生産している。だから何回でも何十回でもサンプルを作ることができる。そして納得できる仕上がりになるまでやり直しができる。これこそが、最大の強みだと思っている。 型紙ひとつ、数ミリ違うだけで、納得いかない事も多く、それによって全体がまた変わる。革の厚みもコンマ何ミリの違いが、カタチになると大きく影響する。糸の太さ、縫うときのピッチまでも考える。試行錯誤できる環境がここにはある。 だからこそ、納得いくものが生まれる。この環境でないと納得いくものは生まれない。 メーカーだからこそ、たくさんの素材、金具、道具、機械を見て触って感じてきた。どんなことも、知識がないと判断することができない。様々なものを見て、感じてきたからこそ、分かることがある。その経験があるからこそ、本当に良いと思うものをボルサカーサで形にしていくことができる。 その中でも革がどれほど大切かを知っている。作り続けていくうえで、革を学び、裁断の奥深さに感銘を受けた。メーカーにとって裁断がいかに大切かにも気付くことが出来た。だからこそ、革には特に思い入れがあり、こだわりが強い。革は使う人によって変わる。だからかっこいい。 工房併設型ショップに来て頂いて、作っている風景を見て、商品を触ってもらいたい。そしてボルサカーサを感じてもらえれば嬉しい。 私たちにしかできない特別なものを届け続けていきたい。
BORSACASA (ボルサカーサ)
私は名古屋のバッグメーカーに生まれ、幼い頃から革製品に囲まれ、革の匂いが当たり前の中、毎日職人の仕事を見て育った。 当時はその風景が当たり前で、私が大人になった時も当たり前の風景だと思っていた。しかしここ数年で大きく変わってしまった。時代も変わり、仕事も変わり、働き方も目まぐるしく変わっていく。私が幼い頃に見続けてきた日常は、2021年現在においては、当たり前 ではなく、維持存続する事自体が難しくなってしまった。 昔から続くバッグメーカーは、現代の時代には合わず、職人の高齢化、後継者の問題などでやむをえず廃業し、バッグメーカーの技術と精神で支えてきた日本のものづくりが徐々に失われつつある。 そんな中、私が幼い頃から見続けてきたその風景を絶やさない事が、バッグメーカーに生まれた使命だと思っている。もちろんそこには、あの懐かしい風景がとても居心地が良く、何より大好きな場所だったからこそそう思える。 バッグメーカーに生まれ、革に囲まれたモノを作る場所は、まさにわたしの家そのものである。そんな大切な場所をこれから先も残し続けていきたいと思い、2010年に有限会社ルックの自社ブランド「BORSACASA」を立ち上げた。 ブランド名は、イタリア語で「かばんの家」=「ボルサカーサ」と決めた。 名古屋に歴史あるバッグメーカーが存在する事を、これから先も自社ブランド「BORSACASA」を通じて、たくさんの人に知ってもらいたいと願っている。
ボルサカーサの様子
有限会社ルックの創業者夫婦
1986年に名古屋市中村区で創業し、愛知県海部郡大治町に工場を構え、OEMを中心に革製品を作り続けてきたバッグメーカーだ。 2017年には、名古屋市西区の新社屋へ移転。 35年以上、革製品を作り続けてきた創業者は、技術はもちろんのこと、その経験値は計り知れない。まさに日本のモノ作りを知り尽くした人物だ。 これまでバッグメーカーとして、数え切れない程の製品を作ってきた。その数は2000型をも超える。生産数に関しては、60万本以上の本数を作ってきた。 新しいデザインや作りなどの変化が多い業界だが、どんな要望にも応え続けてきた。 メーカーとしてのプライドがあり、カタチに出来ないものはない。だからこそ、2021年現在においても、日本のバッグメーカーとして存在し続けている。 創業当時から大切にしてきた事は、全ての工程を自社内で完結させること。 革の裁断から縫製、仕上げまでをすべて自分たちの目の行く届く場所で行う。これこそが、妥協ないモノ作りをする最善な方法だと言う。 創業当時から続くこの流れは、これからも有限会社ルックのファクトリーブランドとして、ボルサカーサで生き続けていく。
ボルサカーサの様子
裁断の責任者
有限会社ルックを支えてきた人物がいる。 学生時代から革に魅了され、好きが高じて、モノ作りの世界へ飛び込んだ。 ルックでのOEMの製作は毎日が慌ただしく、気が付けば技術、経験を身に付けていたほどの日々だ。 そんな経験があったからこそ、今では頼りになる存在だ。 製作の責任者として、技術を若手に対して伝え、そして日本のバッグメーカーの職人としての誇りを持ち続けていく。
ボルサカーサの様子
縫製の責任者
ボルサカーサの製作の中心を担う人物がいる。 子供の頃からものを作ることが好きで、父親が建具屋だったこともあり、彼女もまた小さい頃よりモノ作りに触れて育ってきた人物だ。 だからこそ、作りに対しては人一倍こだわりが強い。 そのこだわりこそが、ボルサカーサを支えている。 自分が納得できるまで、やり切る姿勢は誇らしい。技術以外でも若手に伝えることができるのも彼女の魅力。 もちろん製作の責任者としてこれからも邁進していくだろう。